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鍼灸治療に関する特色

東洋医学というものは、体を小宇宙という形でとらえ、アンバランスになったときに病と化すと考えている医学です。鍼灸治療についてはこうした東洋医学のケアの一つで、体の変移を手でもって触れつつチェックして状態を熟知し、鍼並びに灸を用いて鍼灸治療を施すことで身体上のバランス状態を改善して機能回復をはかるやり方です。 ここへ来て、少子高齢化、成人病の急増などにより、未病治療の意識が拡大する中、あらゆる国の医療関係者やWHOなどが鍼灸に光を当て、原理の研究開発も進められ、科学的確証がある手当てとして評価をえています。 鍼灸の起こりは石器時代の中国へと遡って、国内に伝えられたのは奈良時代になります。中国僧侶が仏典と一緒に鍼灸の医学書と共にやってきたと言われています。平安~室町時代にかけ、中国医学が日本に拡がり、江戸時代に入ると、鎖国の影響力もあって、鍼灸は我が国の伝統医学という立場で固有に進んでいきます。それから後に、明治がくると西洋化政策によりまして、西洋医学が台頭することになりますが、鍼灸は効果効能から、民間医療という形でしっかりした支持を得ています。

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